マーケティング=プロモーションへの違和感
前々職は電通で、メーカーのマーケティング担当兼営業をしておりました。マーケティングといってもプロモーション領域の業務が多く、かつDXといっても広告領域の最適配分やPDCAフロー改善などマーケティングの一部で、これが売上にインパクトがあることなのだろうかと年次を経るごとに疑問が強くなりました。
その後、マーケティングDX支援に力を入れているGoogleへ転職し、小売業界を担当。経営陣の皆様と広くマーケティングについて議論することは叶いましたが、最終ゴールとして自社のサービスを取り入れてもらうことに収斂させていくことに本質的でない感覚があり、もっとフラットに動くことができる場所がないかと探していたところ、偶然にもリヴァンプを紹介してもらいました。
社長の湯浅や、取締役の斎藤・千田の3人と話す中で「本来マーケティングは経営の中で考えること。事業や経営状況もわからないのに、意味のあるマーケティングは考えることができない」という言葉にハッとさせられ、ここなら今までの満たされない思いが解消できそうだと入社を決めました。
マーケティングは経営と一体という腹落ち
入社後すぐに投資ファンド先企業の経営再建案件に関わらせていただく機会がありましたが、あらゆるものの実行スピードと経営者・投資家との話法の違い・着眼点の違いに戸惑い、自身の了見の狭さを痛感する日々でした。その後、年商1000億円規模のリテール企業の再建に参画させていただき、主にデジタルマーケティングやCRMの改革に従事しておりますが、広告一つとっても、予算目標から逆算しながらのPDCAですし、うまくいかなければ、値付けやキャンペーン設計にもすぐに手を入れる。メンバーの工数もアロケーションする。日々の客数や売上を見ながら実行・改善を繰り返していく工程で、アクションと結果が一気通貫で見える世界はこれまでとは比べ物にない緊張感と充実感を感じることができています。
流されない。実行と変革にコミット
実は前職で担当させていただいた会社をご縁あってまたこの会社で担当させていただく機会をもらいました。当時は、与えられている領域で最善と目的達成を目指すということはやっているつもりでしたが、これまでの経験とリヴァンプでの経験により相乗効果で明らかに自分の視点と動き方が変わっていると実感しています。エンドユーザーに刺さる広告やプロモーションを世に出す=実行するだけではなく、再現性・PDCA・世の変化への対応という観点をもって社内の人間が回していけるための体制・業務フロー・仕組みの整備まで自身の領域は広がってきています。それは時に、これまでの相手のやり方を否定するようにもとらえられる可能性もありますが、そう思われないようにまず徹底的に自分が現場や業務、置かれている状況の理解のために努力することを心がけています。
“だからDXが必要なんだ”を突き詰めたい
マーケティングの世界は世の中のトレンドに左右されることも多いです。法改正やアドテク業界の変化、MAをはじめSaaSも毎年新しいものが生み出されます。しかし、流行っているからと、とりあえずSaaSを導入すれば、業務や効果が改善されるものではなく、それは日々のビジネスに密接にかかわっており、その会社ややり方にあった導入が重要です。過去、とりあえず飛びついてCDPをとり入れましたが、うまく使いこなせないという光景を何度も見てきました。何を変える・実行するためにそれが必要なのか、そのために最善な方法は何なのか、ただのベンダーでもなく、ただの分析・施策開発人員でもなく、経営×現場×その先のお客様の3つの視点を持ったうえで、マーテック/CRM構築・実行をリードしていきたいと考えております。